ある特別支援学校で指導したときのいじめについての作文がずっとこころにひっかかっているのでそのことを書きます。
それは記述がすごく具体的なのです。もしかしたら誰かにやられてた?という懸念が消えません。でももしあったとしても昔のことなので今更もうどうしてあげようもないのですが気になります。
「人の頭をたたいたり、人の足をけったり、ふんだりおしたり首をしめたりノートや教科書にらくがきをしたり、人のものを取っておとしたりなくしたりこわしたりするのがいけないです。」
「バカとかアホなぐるとかいうのも良くないです」
「はさみやカッターで人を傷つけたり人の髪の毛を切ったり人の物をかくしたり・・・(以下略)」
・・・以下、800字にわたって「こういうことをしたらいけない」という具体的な記述があるのです。その子がされてないとしてももしそういうことをされていた子がクラスにいたのであればそれはそれで大問題です。
日本の学校制度のクラスという単位での生活はこどもなりに結構気を遣います。出過ぎても叩かれるし、おとなし過ぎればなめられます。いつもまわりを見て自分のポジションを確認しています。ストレスがないわけではありません。
そしてこどもはピュアで純粋というのは半分は当たっていますが半分は幻想です。結構残酷な面も持っています。そんな中で担任の責任は重大です。学級崩壊したクラスは取り締まる警察のいない弱肉強食の社会のようものです。そんな中でいじめは普通に起こります。
子どもを守るために考えなければならない課題がこの作文からたくさん見えてきます。