研修報告

大阪府臨床心理士会研修報告【ひきこもり支援と対話 斎藤環先生】

ラボ子
ラボ子
宝塚発達心理ラボのメンバーのHinataさんが大阪府臨床心理士会の研修報告をしてくださいました。

【ひきこもり支援と対話 斎藤環先生】

受講した内容と感想をUPさせて頂きます。ぎゅっと詰まった研修で、ノートをとることが大変でした。

スライドは数枚ありますが、殆ど雑談と、スライド以外を演説されていて、迫力がありました。迫力を感じたのは、心理士の研修なので全員に向かって、「心理検査を一回採っただけで、発達障がいと認識するな」と言っておられたからです。

実際、アセスメント不足が原因で大切な箇所が見落とされ、出された処方薬で副作用がでて、クライアントが病院嫌いになる。結果、引きこもりが長引いたり、社会参加が遠のく被害があります。

レッテル化、発達障がいバブル、について、ちょっと君たち、いい加減にしなさい、と言っているように(怒っている)見受けました。

正しいアセスメントというのは、必ず幼少から現在まで遡り聴取することと、DSMに記載されている症状やパターンを頭に入れておき、クライエントの行動が何パターン当てはまっているかを理解してから、検査をしなさい。と言っておられました。

訪問カウンセリング、ひきこもり、不登校もそうですが、

「何度も言うけど、本人には拒否権がある。本人が面会をNoだと言ったらNoなんだ」とも話され、

ひきこもりが甘やかしだという誤認や、「当事者視点に立つのがスタンスで、制度が先行すると押し付けが生まれる」というのも響きました。

「本人が安心して、ひきこもれる環境が大事」というのも勉強になりました。

他、CRAFT ひきこもり家族支援のワークブック、YーBOCS 強迫性障害の尺度ERP 暴露療法 など、勉強になりました。

オープンダイアログについて、少しだけ触れられていましたが、詳しく語られることはありませんでした。

ですが、その内容として、

・本人が何を話したいかを尊重する。

・説得、正論、叱咤激励は独り言。その独り言が事態をこじらせることがある。

・外出させたいなどは脇に置いておき、本人の言葉に傾ける

・対話の目的は対話を続けること。相手を変えたい、何かを決めること、結論を出すことではない

と、話されておられました。

先日、別の方のひきこもり支援を聴いていたお陰で、少し知識を積むことができました。

ラボ子
ラボ子
HINATAさんわかりやすくまとめてくださってありがとうございます。

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